eスポーツは、世界中で競技人口が増加して、プロゲーマーの高額賞金にも注目が集まるものです。
eスポーツの花形といえばプロゲーマーで、日本でも有名なプロゲーマーが複数名登場しています。
この記事ではeスポーツで活躍するプロゲーマーに着目して、国内と海外でのプロゲーマーを紹介しています。
どんな人がプロゲーマーなのか、獲得賞金はどれくらいなのかも触れているので、eスポーツに興味がある方はぜひチェックしてみてください。
有名な日本人プロゲーマー10人!
ふぇぐ選手
ふぇぐ選手は、2018年12月に開催された対戦型カードゲーム「Shadowverse(シャドウバース)」の世界大会であるWorldGrandPrix2018で優勝、日本のeスポーツ史上最高賞金の100万ドル(約1憶1000万円)を獲得したプロゲーマーです。
現在は、NTT-WESTリバレント所属、2021年10月時点での獲得賞金ランキングでは国内1位。累計獲得賞金で100万ドル越えをしている唯一の選手でもあります。
ときど選手
ときど選手は、国際eスポーツ団体のGE_Federationのアスリート&プレイヤー委員会メンバーで、2017年7月にラスベガスで開催された世界最大の格闘ゲーム大会EVO2017に参加、ストリートファイター5部門で優勝した選手です。
格闘技ゲーム界のスーパーコンピューターと言われるほど頭脳派マルチプレイヤーで、東大卒。累計獲得賞金50万ドル越え、格ゲー5神の一人としても知られています。
ガチくん選手
ガチくん選手は、Capcom Cup 2018公式世界王者となり、同年レッドブル社と契約を結びプロゲーマーになるものの、現在はグッドエイトスクアッド株式会社が運営するeスポーツチーム「Good 8 Squad」に加入することを発表しています。
毎週水曜21時?TOPANGA TV 毎週金曜21時?ガチくんに!出演しているほか、累計獲得賞金は30万ドル超え、現在も活躍中のプロゲーマーです。
glory選手
glory選手は、Hearthstone World Championship 2020を優勝、eスポーツタイトル全体でも大きな影響力を持つタイトルでの優勝という偉業を果たしたことでも注目されている選手です。
現在は、プロチームなどに所属していませんが、海外で盛り上がりを見せるハースストーンで2021年も世界チャンプを目指しています。累計獲得賞金は約25万ドル、今後の活躍に期待が寄せられている選手でしょう。
梅原大吾選手
梅原大吾選手は、日本初のプロゲーマーとして知られ、15歳で日本を制し17歳で世界チャンピオンのタイトルを獲得した選手です。
カプコン社製の対戦型格闘ゲームで多くの実績を残し、ジャパン・eスポーツ・プロライセンスも獲得しています。
2013年のEvolution Championship Series 2013(通称:Evo 2013)以来、5年連続ベスト8入り、大会歴代記録を更新中。獲得賞金は25万ドルを超えています。
かずのこ選手
かずのこ選手はBurning Core所属のプロ格闘ゲーマーで、ウルトラストリートファイターIV公式世界大会Capcom Cup 2015王者、ドラゴンボールファイターズ公式世界大会DBFZ World Tour Finals 2018-19王者といった実績がある、ジャパン・eスポーツ・プロライセンス保持者です。
ゲームの基本をしっかり押さえつつも、強気な選択と積極的に狙うプレイスタイルが持ち味で、獲得賞金は23万ドル、ストリートファイターシリーズなどの、2D対戦型格闘ゲームを得意としています。
ふ~ど選手
ふ~ど選手は、Mildom Beast、Razer所属のプロ格闘ゲーマーで、ゲーム性や操作感が大幅に異なる2D格闘ゲームと3D格闘ゲームの両方で頂点に立ったプロゲーマーとしても知られています。
反応速度・駆け引きの強さ・距離感・各種状況確認に優れ、他のプレイヤーの観察力や吸収力にも長けた一面を持っています。獲得賞金は23万ドル、現在も活躍しつづけるプロゲーマーです。
ももち選手
ももち選手は、株式会社忍ismの代表取締役かつ、ストリートファイターシリーズで名を馳せる強豪プレイヤーで、2014年ウルトラストリートファイターIV公式世界大会カプコンカップを制し、世界大会EVO2015ウルトラストリートファイターIV部門でも優勝した実績があります。
地上戦での冷静沈着な立ち回りと、ハイセンスなプレイは、天才ともささやかれ数多くのキャラクターを高いレベルで使いこなす器用系のプレイヤーです。獲得賞金23万ドル。
ta1yo選手
ta1yo選手は、2016年 ブリザード・エンターテイメントから発売されたオーバーウォッチで、サンフランシスコ・ショック(San Francisco Shock)に所属するプロゲーマーです。
若干20歳の若きプロゲーマーとして、海外に拠点を置く注目度の高い選手です。日本のeスポーツ業界を盛り上げたいと頑張っています。獲得賞金19万ドル。
チョコブランカ
チョコブランカは、プロゲーマーのももち選手のパートナーかつ日本女性初プロゲーマーです。プロチーム忍ismGamingを運営するなど、夫婦でゲームを生業としていることが特徴です。
格闘ゲームの腕前はさておき、大会や人材育成など格闘ゲームの企画運営やメディアを通した活動は、eスポーツ界の発展や社会的認知度の拡大に貢献する唯一無二の存在です。
eスポーツの競技人口
日本のeスポーツ競技人口
日本でも近年はプロゲーマーが登場し、世界大会で優勝するなどeスポーツでの活躍が目立つようになりました。
競技人口は702名(参照:大阪経済大学 資料より)、海外に比べてほんの一握りしかいませんが、今後は、オリンピックでの正式種目に認定されるなど国内での発展が期待されています。
世界のeスポーツ競技人口
世界のeスポーツ競技人口は、アメリカで11,182人、中国で3,144人、韓国で3,026人と日本に比べて非常に多く、世界中で約1憶3000万人に上るといわれています。
これは、テニスの競技人口1憶1000万人を超える人数で、今後の発展に世界中はもちろん、世界中の企業の投資先としても注目を集めています。
日本と世界の違い
世界中でこれだけeスポーツ人口が多いのに対し、なぜ日本ではほんの一握りなのでしょうか。
それには、eスポーツに関する金銭のやり取りや賞品の在り方などの決まりが定められていないことや、法整備がされていないことが関係しています。
海外ではこうした部分に迅速な対応がなされたのに対し、日本ではなかなか法整備が進まないためにライセンスや賞金を含むeスポーツ環境が整っていないのです。
こうした部分でも海外から遅れを取っていることがわかりますね。
日本にeスポーツが浸透しづらい理由
海外ではeスポーツという存在がスピーディーに浸透していったのに対し、日本ではどうして浸透しにくいのでしょうか。
ゲームがスポーツ競技に見られない
日本ではテレビゲーム、オンラインゲームという存在が、ゲームとしてのみの認識で、オンライン上で楽しむスポーツ競技としては認識されにくい古い感覚があります。
単純に子ども達同士の間で楽しむのみならず、プロとして技術や知識を持ってプレイするということがまだまだ認知されていないためです。
賞金額が低い(法整備が必要)
国際オリンピック委員会(IOC)は2017年、eスポーツがスポーツ活動として認められる可能性を示し、2022年のアジアオリンピックではメダル種目として正式認定され、2024年のパリオリンピックでも正式種目として採用される可能性があります。
これだけ世界でeスポーツに対する考えが変化してきているのに、日本ではゲームはみんなで楽しむものという概念から抜け出せず、トッププレイヤーを決める、賞金目当てにプレイするという概念がなかなか生まれませんでした。
同時に、日本では著作権法が関与して、著作権法上では、非営利かつ無料ならOKでも、参加費が発生する場合は違法となるため、大規模な大会などは望むことすらできなかったのです。
なお、ゲーム大会では最高10万円までの賞金しか認められず、高額賞金を狙うeスポーツは賞金獲得のための高い壁となっていた経緯もありました。
これらのことを総合的に考えるとeスポーツを海外並みに普及させるには法整備が必要で、大会規模と賞金拡大のための働きかけが必要だと言えるでしょう。
2018年に競技団体の日本eスポーツ連合が設立されてからは、法整備を含めた行政への働きかけに期待が寄せられています。
参照:shiRUtoより
世界の有名なプロゲーマー4人!
N0tail選手
N0tail選手は、デンマーク出身のプロゲーマーで、プロゲーミングチーム「OG」のキャプテンであり、史上最高の「Data2」の選手として知られています。
獲得賞金は693万ドル、2度もチームを王者へと導いた実績ある選手です。引退する噂もあることから今後の動向に注目が集まっています。
Bugha選手
アメリカ出身のBugha選手は、人気オンラインンシューティングゲーム「Fortnite」の初のワールドカップ「FORTNITE WORLD CUP 2019」ソロ部門で16歳にして賞金300万ドルを手にしたことで一躍有名になったゲーマーです。
現在はプロチームSentinelsに所属し、通算獲得賞金を317万ドルまで増やしています。
dupreeh選手
dupreeh選手は、eスポーツタイトルの代表格ともいえるCS:GOを得意とするプロゲーマーで、デンマークのCS:GOチーム「Astralis」に所属しています。
今後、移籍の可能性が報じられていますが、通算獲得賞金は193万ドル、あと少しで200万ドルに手が届きそうな選手です。
Faker選手
Faker選手は、LoL界の伝説と呼ばれるプロゲーマーで、地元韓国でのLoLプロリーグでは9度の優勝経験があり、海外では3回の優勝経験を持っています。
稼いでいるわりには庶民的で知られ、通算獲得賞金127万ドルのゲーマーです。
まとめ
今回は、日本で話題のeスポーツのプロゲーマーについて紹介しました。日本人のプロゲーマー、海外のプロゲーマーでは、獲得賞金にも差があり、eスポーツの浸透度にも差があることがわかりましたね。
今後は、国内でも法整備や行政への働きかけが行われることが期待され、eスポーツの競技人口も増えることが予測されています。
オリンピックの正式種目になるほどの人気があるeスポーツが、今後、国内でもスポーツとして認められていくと良いですね。
気になるプロゲーマーや、eスポーツが見つかった方、やってみたいと思っている方は、さっそくチャレンジしてみませんか。